「宝物探しの2年間」翁 暁雪(カナダ・ピアソンカレッジ04−06)

大学を1ヶ月後に控えた私は、最近やっと落ち着いてピアソンの2年間を振り返られる。卒業したての頃は全てが涙で滲んでいたけれど、今はまるで雨上がりのピアソンのキャンパスのように思い出一つ一つがきらきら光っている。虹の様に色とりどりな大切な友達の笑顔を思い出すと、私まで微笑んでしまう。そのような時に「あー、UWC行ってよかったな〜」とつくづく思う。

UWCの1年目は自己再発見の年。日本でそれまで築いてきたものを、一から外国で始めなければならなった。 ピアソンで“世界について学んだ”というよりは、度々の挫折を通して“自分という人間について学んだ”と思う。夏に帰省した時に「よし、もう自分発見は終了。来年は外の世界を学ぶのだ」と決意しカナダに帰った。“後悔しないように全てのことに挑戦する”という目標どおり、大学入試・勉強と同時に色々な活動に参加した。UWCに行くまで一度も踊ったことはなかったけれど、ダンスに強く惹かれ一日4時間の練習をこなした時期もあった。目が回るほど忙しかったけれど、今までの人生で一番幸せな一年間だった。

UWCの2年間をどう過ごすかは人によって違う。初めから活躍し2年間フルスピードで駆け抜けていく人もいれば、ずっとゆっくりマイペースに過ごした友達もいた。私にとってはジャングルの中の宝物探しのようだった。平坦な道ではないけれど、友情と愛情と勇気があれば道に迷っても遠回りしても、きっと最後には自分なりの宝物探しを完成できる。そしてその宝物を卒業後の今夏にやっと見つけたのだ。

卒業記念のメッセージに私が一番憧れるダンサー、踊りがとても上手な友達がこう書いた。「しゅあのダンスしている姿は誰よりも輝いていて、あなたのように踊りたいと思いました。」そしてこの前ピアソンの親友がこうメールに綴った。「君は短い時間で人から憧れられるダンサーになった。そのダンスに捧げる情熱を持ってすれば、きっと不可能な夢だって何でも叶えられるよ。」この言葉に感動し、泣いてしまった。私は踊ることが大好きでも自分にいつも自信がなかった。人一倍練習をするけれどいつも他の人が上手に見えた。だからこそ誰かが私のダンスに気が付いてくれたと知った時、心を打たれた。親友のこの一言で大学・将来・目標とこれからの人生に自信が出た。私が探し出した宝物はきっとこの自信をくれる「熱い気持ち」だったのだと思う。

“同じ情熱を持ってすればいつかはきっと叶う”、そう信じて夢に向かって走る私は一生ピアソンを忘れられないだろう。そこで出会った人々、彼らと語り合って明けた夜、笑顔と涙に溢れた2年間は言葉では表現不可能だ。この1ページの感想もUWC体験のごくごく一部であり、本当のUWCとはぜひとも自分で経験するものである。